研究課題/領域番号 |
19K19598
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
上原 文恵 信州大学, 学術研究院保健学系, 助教 (00771065)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 糖尿病足病変 / ハイリスク患者 / セルフケア / 靴 |
研究実績の概要 |
本研究は、糖尿病足病変ハイリスク患者のセルフケア行動の実態とセルフケア行動に影響を与える関連要因、既成靴選択への認識を明らかにする目的があり、患者教育の基礎資料となることを期待している。靴は足を守る大切な役割を担っており、履き方を間違えれば、足に害を及ぼしてしまう。糖尿病足病変ハイリスク患者が足に傷をつくってしまうと、潰瘍化し切断に至ってしまう可能性が非常に高い。再発・再切断率も高く、歩行機能が失われた患者のQOLは著しく低下する。このような事態を招かないためにも、セルフケア行動の実態や影響を与える関連要因、靴選択の基準を明らかにすることは個別性を配慮した患者教育を確立していく上で意義のあることである。 令和2年度は、主に研究計画書完成に向けて取り組んだ。12月まで産前産後の休暇及び育児休業中で研究を中断していたため、研究再開がスムーズに進むよう研究スケジュールを見直しながら、研究計画書を作成した。研究再開後は、上記目的に沿って、共同研究者である糖尿病看護認定看護師と指導者に相談しながら、研究内容を検討した。相談内容は、実際の対象者の特徴、調査項目、研究の見通し等である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和元年度に妊娠・出産をし、令和2年度12月まで産前産後の休暇及び育児休業を取得していた。そのため、研究中断期間があり、当初の予定より研究の進行が遅れてしまった。研究再開後は、補助事業期間を令和5年まで延長したため、計画的に進めていきたい。
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今後の研究の推進方策 |
共同研究者である糖尿病看護認定看護師・指導者と検討した結果、研究計画書案が完成した。今後は、研究実施機関の関連部署の責任者に研究協力の相談を行う予定である。研究環境が整うことが確認できたら、信州大学医学部倫理審査委員会の承諾を得た上で、正式に研究協力の依頼を行う。その後、対象者を選定し、調査を進めていく。調査が終了したら、研究成果の発表に向けて準備を進めていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
令和元年度12月~令和2年度12月まで産前産後の休暇及び育児休業を取得していたため、研究を中断した。そのため、研究に使用するはずだった機器・資料の購入、学会への参加等が予定通り進まなかったことにより、次年度使用額が生じてしまった。 補助事業期間を延長し、研究を再開したため、変更後の研究実施計画に合わせ、研究に必要となる機器・資料・物品の購入、学会への参加等に助成金を使用していきたい。
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