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2020 年度 実施状況報告書

塩味知覚測定によって腎機能低下、高血圧の予測は可能か:2群比較追跡調査

研究課題

研究課題/領域番号 19K19599
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

川原 瑞希 (市川瑞希)  滋賀医科大学, 医学部, 助教 (50835931)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード塩味知覚 / 腎機能 / 高血圧 / 糖尿病 / 生活習慣病
研究実績の概要

透析導入予防のためには腎機能低下の早期発見、また高血圧予防と管理が重要であることから、本申請課題は非侵襲的に腎機能低下や血圧上昇を予測し得る評価指標として、塩味知覚に着眼した調査である。
交付申請時の計画実施計画において、2020年度は対象集団である糖尿病患者と一般集団に関してそれぞれ診療録またはアンケート調査表より情報の収集、データ構築を行う予定であった。
本年(2020年)度は糖尿病患者対象の分析を行うために必要な倫理審査申請を行い、倫理審査室の審議を経て学長の承認を得た。現在、附属病院の診療録を入手しデータ構築中である。
一般集団に関してはデータの入手、解析を行った。ベースライン調査及び8年目追跡調査参加者のうち、ベースライン時点で塩分知覚低下を認めた者、脳卒中・がん既往、HbA1c6.5%以上、喫煙習慣、飲酒習慣未回答、推定1日食塩摂取量に欠損があった者を除外した666名(男性171名、女性495名)を解析対象者とした。ベースライン調査時点で塩味知覚低下を認めていなかった分析対象者の8年後塩分知覚低下発生は105名(15.8%)であった。今後これらの結果は学会にて発表予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウイルス感染拡大防止のため病院内への研究目的での立ち入りが制限され、院内への立ち入りを控えざるを得ない状況であったことに伴い、糖尿病患者の診療録データの構築が遅れている。

今後の研究の推進方策

2021年度は作業員の確保を行い糖尿病患者の診療録データ構築を早急に進め、解析を行っていく。
一般集団のデータに関しては基礎集計をまとめた。2021年度学会発表予定であり、論文化できるよう準備を進めていく。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、国内外の学会がすべてオンライン開催になったこと、一部研究活動の制限、遅延などにより本年度使用額の修正の必要が生じた。来年度は、本年度の遅れを取り戻し予定通りの研究活動が遂行できるように、作業員などを雇用する予定であることから、当初予定していた金額と合わせて計画通り施行予定である。

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公開日: 2021-12-27  

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