研究課題/領域番号 |
19K19601
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研究機関 | 山形県立保健医療大学 |
研究代表者 |
山田 香 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 講師 (90582958)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | なんとかやりくりする能力 / 慢性疾患患者 / 場づくり / ワークショップ |
研究実績の概要 |
今年度は、本プログラムの理論的基盤である「なんとかやりくりする能力」の社会的実践の可能性について、関連学問領域の先行研究や先行事例をもとに、研究協力者らと定期的な検討会を開催し、プログラムの目的・目標設定までを終了した。 また、ワークショッププログラムの作成については、ワークショップの専門家らとともに、対面の検討会を3回、月2回のオンライン会議を継続し、プログラムの作成にあたった。 あわせて、研究代表者自身も、各種ワークショップや関連研修会への参加を通じて、ワークショップの実際を学び、手法の習熟に努めている。玩具用ブロックを使用して内省やチームビルディングを行うレゴシリアスプレイファシリテーター、演劇の手法から他者とのコミュニケーションおよび自己表現を学ぶドラマケーションワークショップの初級ファシリテーターを取得した。その他のワークショップの手法についても、情報収集を重ね、多様な対象にあわせたワークショップの提供に向けて、準備を積み重ねている。 今年度のプログラムの実践計画としては、山形県内の8箇所の保健医療福祉施設での身体系ワークショップの実施を計画した。具体的には、身体系ワークショップの専門家の指導の下、実施施設の職員らとともに、対象毎の身体活動性や身体脆弱性に配慮したプログラムを作成した。 しかし、コロナウィルスの影響により、これらのワークショップは、2020年秋以降に延期となっている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
当初、計画していた英国の研究協力者の来日が、体調不良により休職となり、中止となった。したがって、患者支援活動のためのワークショッププログラム作成およびワークショップの実施を日本国内の研究協力者のみで、行うこととなった。 今年度は、「なんとかやりくりする能力」を理論的基盤とした社会的実践の可能性を十分に検討し、プログラムの目的・目標設定までを終了した。 山形県内の複数の保健医療福祉施設での身体系ワークショップの実施を予定し、ワークショップ実践者、実施する施設職員らとともに、対象毎の身体活動性や身体脆弱性に配慮したプログラムを作成した。 しかし、コロナウィルスの影響により、これらのワークショップは、2020年秋以降に延期となっている。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、研究協力者と連携を図りながら、山形県内の複数の保健医療福祉施設での身体系ワークショップの実施を計画・調整していく。 あわせて、その他の手法のワークショップについて、プログラム作成およびプレ実践等を重ねていく計画である。
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次年度使用額が生じた理由 |
山形県内の複数の保健医療福祉施設での身体系ワークショップの実施を予定し、ワークショップ実践者、実施する施設職員らとともに、対象毎の身体活動性や身体脆弱性に配慮したプログラムを作成した。 しかし、コロナウィルスの影響により、これらのワークショップは、2020年秋以降に延期となっている。 したがって、このワークショップにかかる人件費等の支出がされなかった。 ワークショップが新たな日程で開催された際には、当初計画にしたがって、支出予定である。
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