研究課題
若手研究
慢性期にある統合失調症者の実行機能を高める介入プログラムを作成し、その効果を検証した。プログラムは週2回、各回30-45分、全6ステップで構成し2週間で実施した。研究の結果、介入プログラムにより統合失調症者の全般的な実行機能と思考の柔軟性、プランニング能力に向上を認めた。精神科看護職者は統合失調症者の地域生活支援において、実行機能を高めるプロセスとリカバリーの視点から看護介入を行っていくことが重要である。
精神看護学
本研究では慢性期にある統合失調症者の日常生活に焦点をあて、エビデンスに基づく介入プログラムを実施した。本プログラムを用いることで、統合失調症者の実行機能と思考の柔軟性、プランニング能力の向上につながる新たな知見を得ることができた。統合失調症者が地域生活を送るために必要となる服薬管理や家事、運動習慣、感染予防などに関わる手段的な日常生活動作の向上を支援する看護介入として、臨床実践における活用可能性が示唆された。