研究課題/領域番号 |
19K19615
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研究機関 | 淑徳大学 |
研究代表者 |
石塚 真美 淑徳大学, 看護栄養学部, 助教 (20808349)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | タッピング / セルフケア / EFT |
研究実績の概要 |
当該年度に実施した研究内容は、国内外の文献収集である。国内の文献を概観すると、タッピングに関する研究は、「タッピングタッチ」に関する文献が多く報告されていた。タッピングタッチは、本研究で取り扱うEFT(Emotional Freedom Technics)とは違う手法とされているが、類似した部分がある療法である。タッピングタッチは、「指先の腹のところを使って、左右交互に、軽く弾ませるようにタッチすることを基本としたホリスティック (統合的) でシンプルなケアの手法である」 (中川, 2004)とされている。特に、最近の動向では、オンラインによるタッピングタッチのセルフケア・プログラムの効果でいくつか学会の報告がされており、セルフケアや不眠改善に関する内容が報告されていた。しかし、多くの報告が学会報告に留まっており、論文化されている文献は少なかった。これまで、海外文献の中では、何週かに分けて構造化されている文献を確認したが、国内におけるタッピングタッチは、1回のセッションでの前後を評価していた。その結果では、心理的効果ならびに対人的な効果があることが実証されていた。 EFTとは異なる手法であるものの、類似の療法として成果が報告されているので、今後の研究計画の実施に向け、検討していきたい。 一方、国内文献として概観した際、EFTに関する報告は少ない実態も明らかとなった。そこで、国外を中心に文献検討を実施している。PudMedを用い、「Emotional Freedom Techniques」と「intervention」をキーワードとし、Fulltext、5年間(2018-2022年)の文献を抽出した。コロナ禍における不安や恐れなどをEFTを用いて検証している論文や、睡眠衛生に活用できる手法としてEFTで検討をしている文献が報告されていた。今年度の進捗をふまえ、次年度は国外の動向をまとめた内容を学会発表で報告する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍の状況によって動向が読み切れず、進捗が大幅に遅れている状況である。対象者に向けての負担が少ない内容を検討すること、調査項目の選定などに時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
まず今年度は、EFTの国外文献の動向について学術学会で発表できるように進めていく。国外文献を整理する中で、評価尺度の検討やオンラインでの実践を検討する。また、今後構造化していくプログラムとして、まずは実施前後の短期間での評価について検証していけるよう、計画立案を進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度に関しては、コロナの影響もあり、予算執行をしなかったため
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