研究課題/領域番号 |
19K19630
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
萩原 智子 産業医科大学, 産業保健学部, 講師 (20746549)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 肺がん / 化学療法 / 薬物療法 / がん看護 / 看護 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、化学療法を継続する進行肺がん患者の療養生活を支援する看護教育プログラムを作成し有効性を検証することである。令和元年度は、国内外の文献検討を深め、肺がん化学療法看護のコンピテンシーを抽出する。また、先行研究で得られた結果とコンピテンシーを照らし合わせ、進行肺がん患者の治療段階に沿った看護を実践するための 看護教育プログラムで押さえるべき内容を検討し、目標とプログラム案および評価指標を作成することを目標とした。先行研究では、化学療法を継続する進行肺がん患者の療養生活を支援するプログラムに含むべき内容として、肺がん患者のセルフマネジメントを促進する支援を目標に、①最新の肺がん化学療法の知識、②AYA世代の肺がん患者が利用できるサポート内容に関する知識、③がん医療を取り巻く社会保障制度、④本調査で得られた治療段階別に出現する進行肺がん患者の療養生活上の困難に対する必要な看護支援を含むことが最低限必要であることが示唆されており、本年度は調査結果をもとに最新の肺がん化学療法の実態やセルフマネジメントを促進するための看護支援に関する情報収集および文献検討を行い、看護教育プログラムの基盤作成に向けて検討している。またプログラム作成にあたっては、がん化学療法看護の分野におけるセルフマネジメントの構成要素を明確にし、がん化学療法を受ける患者のセルフマネジメントを促進する看護支援の目標を明確に捉えることを目的に、概念分析についても同時に進めている。看護教育プログラムの評価に必要な評価方法については、先行研究で使用されている尺度や評価方法について検討中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
看護教育プログラムを検討していく中で、概念分析が必要となり、看護教育プログラムの確定に時間を要している。
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今後の研究の推進方策 |
看護教育プログラムの作成および評価方法の確定を行い、2020年度に倫理申請を行う。パイロットスタディに向けた準備を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
看護教育プログラム作成のための打ち合わせに予算を使用する予定であったが、看護教育プログラム作成が遅れていることと、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、参加予定であった学会を自粛したため。 次年度は、打ち合わせおよび研究依頼への旅費、情報収集のための学会参加費、得られたデータを整理する環境を整えるためのソフトウェア等の物品費等に使用する。
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