| 研究課題/領域番号 |
19K19631
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| 研究機関 | 長崎県立大学 |
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研究代表者 |
石川 美智 長崎県立大学, 看護栄養学部, 教授 (40638706)
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| 研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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| キーワード | 延命治療 / 開始みあわせや中止 / 血液透析 / 意思決定 |
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| 研究実績の概要 |
本年度は、延命治療としての血液透析の開始見合わせや中止を患者の希望通り実施あるいは実施できなかった時のプロセスとそのプロセスの帰結への関連要因を明らかにする予定であった。研究方法は、日本透析医学会の認定・教育関連施設で血液透析治療に携わっている看護師２０名程度にインタビュー調査を実施する予定であった。６２施設の所属長に調査協力の依頼を行い、６施設の所属長より研究協力の同意が得られた。所属長に本研究の適格条件を満たす研究対象者を（１施設１～２名）選定して頂いた。研究対象者の看護師７名から研究参加への同意が得られたが、コロナ感染状況により看護師２名から研究協力の撤回があり、本年度は５名の看護師へのインタビュー調査が終了した。
次年度が研究の最終年度となる。次年度は、国内において延命治療としての血液透析の開始見合わせや中止が困難な現状から問題を整理し、課題を明らかにする予定である。１次調査として実施した質問紙調査「血液透析の開始見合わせや中止時における看護実践の実態調査」の質問項目「血液透析の開始見合わせや中止における現状の課題」の自由記述内容が、次年度実施する血液透析の開始見合わせや中止が困難な現状を把握するうえでの有効なデータとなる。３１８名の看護師より記述があり、３０４名の記述内容を有効回答とし、内容分析を行っている。
研究成果の発表については、１次調査の研究結果をまとめ、学会誌に投稿し採択された。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
延命治療としての血液透析の開始見合わせや中止を患者の希望通り実施あるいは実施しなかなかった時のプロセスとその帰結への関連要因を明らかにするための看護師へのインタビュー調査対象者数を計画では２０名程度としていたが、本年度５名しか実施できておらず、研究データーの収集が不十分である。また、研究協力者は、２県の病院に所属する看護師であるため、収集したデータは地域特性が反映している可能性がある。得られたデータの一般化を目指し、調査協力の依頼地域を拡大する。
１次調査である質問紙調査の自由記述内容「血液透析の開始見合わせや中止における現状の課題」の内容分析が遅れている。
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| 今後の研究の推進方策 |
看護師へのインタビュー調査の調査地域を拡大し、研究協力の依頼を行い、研究対象者数を増やす。
インタビュー調査で得られた5名の看護師の各語りの内容の分析を開始する。
1次調査である質問紙調査の自由記述内容「血液透析の開始見合わせや中止における現状の課題」の内容分析の結果をまとめ、学会で発表し、論文化し投稿する。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
インタビュー調査対象者数を２０名と想定し旅費を計上していたが、本年度インタビュー実施者は５名であり、そのうち１名はオンラインでの実施であったため、計上分の旅費と研究協力への謝礼費が余った。インタビュー後の逐語録作成にかかる費用は、自動文字越しのNVivo Transcriptionを使用したため、計上金額より安価になった。
国内・国際学会での発表をを想定し、学会参加費や旅費等計上していたが、発表を行わなかったため使用しなかった。
余剰金については、次年度インタビュー調査を実施予定であり、学会発表予定のため、旅費や研究協力者への謝礼費、学会参加費として使用予定である。
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