研究課題
若手研究
本研究成果として、乳頭損傷の観察ツールである「授乳に伴う乳頭組織の7所見」を提案した。また、画像解析技術の導入に関して、実現可能性を検討した。助産師や皮膚科医といった専門家の意見をもとに乳頭損傷の分類と定義が明らかとなった。さらに、この分類について、AIの画像分類システムと助産師の判定が一定程度一致することが示唆された。今回、最終的な乳頭損傷評価ツールの開発には至らなかったが、本成果で提案した分類をもとに機械学習の導入を視野に入れたシステムの開発を目指す。
母性看護学・助産学
授乳で生じる乳頭損傷の客観的評価の実現に向け、基盤となる観察ツールを提案した。この成果は、助産師の母乳育児支援の実践において応用可能である。少子化が加速する現代社会において、助産師が母親にとって快適な母乳育児を支援する一助となる。また、乳頭損傷評価にAIシステムを活用できる可能性が見いだされた。DX化が進む現代において、助産師の診断サポートや遠隔診断への応用の観点から意義があると考える。