本研究では、子どもの放射線検査に対する親の認識に影響を与える要因について探索することを目的に研究を行った。 乳幼児の保護者を対象に、医療被ばくの可能性のある検査の経験や、心配事に関する調査を行った。心配事の割合で多かったのは「子どもが怖がらないか」という子どもの心理面に関する心配であった。放射線の影響を心配する割合は、58.8%であった。心配に対する対処方法は「医療職者に相談する」が最も多かったが、不安の得点と正の相関があったのは「インターネットで調べる」であった。自由記述では、被ばくは必要であれば仕方がないとの回答もあり、説明を十分受け納得していることが受容の要因となることが考えられた。
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