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2019 年度 実施状況報告書

骨盤位の妊婦が実施する無煙棒灸の頭位変換の効果:ランダム化比較試験

研究課題

研究課題/領域番号 19K19644
研究機関埼玉県立大学

研究代表者

東原 亜希子  埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (10803116)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード骨盤位 / 妊婦 / 灸 / ランダム化比較試験 / 胎動 / 赤外線サーモグラフィー / 血流計
研究実績の概要

本研究は、妊娠33週0日~妊娠35週6日の胎児は単胎・骨盤位(逆子)の妊婦を対象に、妊婦が実施する無煙棒灸の頭位変換の効果を検証することを目的として、無煙棒灸実施群と通常ケア群の2群によるランダム化比較試験を計画している。また無煙棒灸による体温・血流・胎動の上昇を同時に検証していくことも含まれている。
骨盤位の矯正法の一つである灸治療は、研究成果のエビデンスレベルは低く、質の高いランダム化比較試験の実施が急務の課題である。本研究での検証は、妊婦自身が自宅で灸を実施する観点から、妊婦のセルフケアにおける代替医療のエビデンスの質を向上させ、妊婦のQOL向上に貢献する意味で重要であると考える。
初年度である2019年度は、ランダム化比較試験実行のための準備期間として計画されていた。そのため、研究倫理審査での承認を得るための計画書の作成、研究協力施設のリクルート、必要物品購入等を実施した。また、サーモグラフィーでの体温の継時的変化、血流計での血流量変化を測定するため、機器の調整管理、分析方法修得等の準備を実施した。胎動に関しては、分娩監視装置を用い、胎動を波形で表示し大きさおよび胎動数を測定するため、分娩監視装置を購入し、パイロットテストを実施する予定である。ランダム化比較試験遂行には研究補助者も必要であるため、補助者のリクルートおよびトレーニング、実験設備である恒温恒湿室の管理、研究プロトコール公表に向け準備をしている段階である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

初年度である2019年に研究プロトコールを公表する予定であったが、倫理審査を通すための計画書提出には至らなかった。またCOVID-19の影響により、提出機会が縮小されたが、提出の目途はついており準備はできている。

今後の研究の推進方策

本年度は前年度に実施予定であった倫理審査の申請および承認後に研究プロトコールの公表をし、ランダム化比較試験を開始していく予定である。しかし、COVID-19の影響にてリクルートの厳しい状況が考えられる。感染症対策に万全を期し、慎重に進めていく。また本研究の新たな指標となった、無煙棒灸前後の熱刺激量と体温の継時的変化をまとめた研究代表者の論文を海外雑誌へ投稿する予定である。

次年度使用額が生じた理由

前年度予定していた分娩開始装置の購入ができなかったため今年度物品費として、海外雑誌への論文を投稿したが、アクセプトされた際にかかる投稿費をその他として使用計画である。また、ランダム化比較試験の開始が遅れているため、今年度は開始できるよう必要物品購入、対象者への謝金、リクルートに用いる交通費に充てる計画である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 無煙棒灸実施前後の皮膚温と血流量の継時的変化―妊婦と非妊婦の比較―2020

    • 著者名/発表者名
      東原亜希子, 堀内成子, 千葉真希子
    • 学会等名
      第34回日本助産学会

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公開日: 2021-01-27  

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