研究課題/領域番号 |
19K19646
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
武田 恵利 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (80816918)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 遺伝カウンセリング / メンタルストレス / 出生前検査 / 産後うつ病 |
研究実績の概要 |
高年妊娠の増加により、出生前検査を受ける人の割合は年々増え、遺伝カウンセリング体制は喫緊な課題となっている。妊娠・出産は、女性の心理状態に影響を与え、産褥期にはうつ病に伴う抑うつや不安などの精神障害が起こりやすい。 本研究では、高年産褥婦の背景とニーズを明確化し、出生前検査を受ける妊婦のメンタルストレスの軽減と心理社会的支援の在り方を検討することで、遺伝カウンセリングプログラムを構築することを目的としている。 初年度では、出生前検査を受けた妊婦に対し、妊婦の背景(年齢、経産回数、流死産歴、就労状況など)を明らかとし、出生前検査を受けることについての思い、メンタルストレス、遺伝カウンセリング体制などを問う調査を実施するための準備期間とした。 具体的には、関連する先行研究の調査、質問紙の作成、倫理審査委員会の資料作成などを行った。現在、当院倫理審査委員会での承認待ちである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
文献調査、質問紙作成までは至ったが、質問紙調査と解析まではできていない。理由としては、文献調査、質問紙作成に想定より時間を有したことが挙げられる。
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今後の研究の推進方策 |
次年度では実際に出生前検査を受けた妊婦に質問紙調査を実施し、質問紙内容の分析を行うことで、高年産褥婦の背景とニーズを明確化にし、検討すべき課題を抽出する。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度実施予定である質問紙は、外部委託業者に委託し、データ入力をしていただく予定としている。また研究を実施する際には、学術会議の参加と学会誌からの情報収集を行い、研究成果は日本人類遺伝学会や日本遺伝カウンセリング学会などにて学会発表を行い、医学専門雑誌に論文投稿をする予定としている。
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