研究課題/領域番号 |
19K19656
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研究機関 | 日本赤十字看護大学 |
研究代表者 |
桐原 あずみ 日本赤十字看護大学, 看護学部, 非常勤助手 (20757158)
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研究期間 (年度) |
2020-02-01 – 2024-03-31
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キーワード | 子宮頸がん / 異形成 / 継続受診 / 看護支援 |
研究実績の概要 |
子宮頸部細胞診では治療の対象とはならないが、定期的な検査を必要とする異形成の結果が出る場合がある。多くの場合は、癌化せずに経過観察の中で自然治癒していくが、一部が癌化していくため、子宮頸部細胞診で異常が見られた場合には、必要な受診間隔で継続的に検診受診を続け、進行してしまった場合に、早期の治療タイミングを逃さないことが大切となってくる。しかし、当事者は経過観察の期間は長期に渡ることが多く、その間にも検査結果が変化していくという不確かな状況下で経過観察の受診を続ける必要がある。 そのため、本研究では、子宮頸がん検査で異常が指摘され経過観察を行っている人の体験を明らかにし、そこから子宮頸がん検査で異常が指摘され、経過観察を続けている人への看護援助を検討することを目的としている。2022年度は、フェーズ1内で実施した子宮頸がん検査の継続受診に影響を与える因子についての文献検討をまとめ、「子宮頸がん検査の継続受診に影響を与える因子に関する文献検討」として、2022年7月に行われた第23回日本赤十字看護学会学術集会にて発表した。現在は、フェーズ1内の子宮頸がん検査で異常が指摘され経過観察を続けている人(子宮頸部細胞診でASC-US~中等度異形成程度で円錐切除術やレーザー治療の対象とはならず、経過観察を続ける必要がある人)を対象としたインタビュー調査の予備研究が終了し、問題なく実施していけることが確認できたため、研究協力施設を追加し、研究参加者の人数を増やしてインタビュー調査を実施している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症にともない一時的な勤務形態の変更や施設への研究協力依頼の困難さ等が生じ、研究活動実施が困難な時期があり、研究を計画通りに進めることが出来ない時期があった。そのため全体として研究が遅れていたが、現在は研究を遂行できるようICTの活用等計画を修正し、データ収集を行うことが出来ており、このままデータ収集を継続していけると考える。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、子宮頸がん検査で異常が見られたことがあり、現在経過観察を続けられている女性へのインタビューデータの収集を継続し、その体験を分析後、継続受診を支える看護支援について検討していきたい。 新型コロナウイルス感染症の感染予防のためにWebインタビューを導入して実施しているが、感染症予防という点だけでなく、研究参加者の参加のしやすさという点からもWebインタビューは有効であると感じているため、今後も引き続きデータ収集はWebを利用して実施していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究の進捗が遅れたため、データ収集期間が2022年度~2023年度となったため、それに伴う費用の利用が2023年度へ繰り越された。 また、補助事業者を依頼する予定であった人が新型コロナウイルス感染症対応を行っていた施設勤務であったため、勤務に支障がないよう依頼を行わなかった。そのため、依頼する予定であった資料整理等の協力が得られなかったため、スキャナー等の機器を購入し研究者自身で作業が進められるよう整備して実施していきたい。
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