妊婦の血圧上昇を抑制したい場合、「安静」と「ストレスを避ける」とされていたが、妊婦は指導の不明確さを感じていることが課題であった。本研究は非妊婦6名、妊娠32週以降の妊婦12名を対象に前向き縦断調査を実施し、具体的な看護ケアについて考察した。 その結果、子どもの有無による入眠潜時で(p=0.006)有意差があった。妊娠や家族歴の有無、睡眠状況で有意差はみられなかった。また、子どもの有無で就寝前より起床時の血圧に差が大きく、子ども有のほうが起床時の血圧が高かった。このことより、妊婦の血圧上昇を抑制したい場合、経産婦は上の子の世話を頼むことで休息が取れる環境をつくることを勧める必要性が示唆された。
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