本研究の目的は、意思の確認が困難な患者の代理意思決定者としての家族が、看護師の意思決定支援を通して、看護師との共同性についてどのように認識しているのかを明らかにすることであった。COVID-19感染拡大の影響を受け研究協力者を募ることに難渋し、研究対象者は自宅で家族を介護した経験をもつ3名となった。研究方法を事例研究に変更し、要介護者の意思の推定の仕方や代理意思決定の際の専門職との関わり方について、複数回のインタビューにて聴き取った。専門職と共同することは、家族の意思の推定や代理意思決定を後押しすることとなっていた。
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