睡眠・覚醒の諸問題による健康関連QOLへの影響を検討するため、国内の看護大学3・4年生150人を対象に横断調査を実施した。不眠重症度はISI、健康関連QOLはSF8を用いて評価した。SF8の精神的健康度低下に関連する因子は、総睡眠時間を6時間未満、6-7時間、7時間以上の3群に、ISI総得点8以上と8未満の2群に分類しロジスティク回帰分析を行った。ISI 8以上と平日の総睡眠時間6時間未満のオッズ比(95%Cl)は、それぞれ6.51(2.96-14.30)と3.38(1.40-8.17)であった。精神的健康度はISI 8以上で有意に低値となり、TST6時間未満はさらに低値であった。
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