AYA世代がんサバイバーは性や生殖、パートナーとの人間関係に関する課題を抱えている。セクシュアリティにまつわる悩みや困りごとを医療従事者と共有するためのツールを開発し、当事者のニーズをケアへとつなぐモデルを考案することを最終的な目標とした。 2019年度にツールの質問項目作成を目的にAYA世代がんサバイバー13名(男性5名、女性8名)を対象とした質的研究を行った。この結果と先行文献を参考にツール素案を作成した。2021-2022年度に医療従事者と当事者を対象としたデルファイ法による調査を行い、ツールの内容妥当性を検討した。今後はツールの効果検証、医療機関における使用方法の検討を行う必要がある。
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