研究課題/領域番号 |
19K19686
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
青柳 優子 順天堂大学, 医療看護学部, 准教授 (40289872)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 不妊治療後妊産婦 / 倫理的感受性 / 助産師 |
研究実績の概要 |
本研究は、臨床助産師の倫理的感受性を高めることにより不妊治療後の妊産婦への助産ケア向上を目指す教育プログラム開発を目的としている。教育プログラム、生殖に関する倫理的問題、生殖医療の制度についての情報収集を行うと共に、研究成果の公表として学会発表と論文投稿を行った。 教育プログラムに関しては主な情報として以下の2点を挙げる。日本看護倫理学会第14回年次大会のシンポジウム「倫理的行動を促進する看護倫理教育の実際と評価の視点」では、臨床における看護倫理教育の取組みについて、倫理的問題の気づきと抽出、倫理的問題の解決方法の選択、倫理的行動の促進を目指して実施されていた。また、倫理カンファレンスの設定、倫理的視点の習慣化は課題であり、継続的な教育的取り組みが必要であることが示された。本研究の教育プログラム開発への関連の強い情報が得られた。2点目として、看護職者への教育プログラム開発実施経験のある研究者1名より開発手法について情報収集した。具体的な手法を、本研究のプログラム開発に活用検討中である。 生殖に関する倫理的問題については、着床前・出生前検査の拡大、配偶子凍結保存の管理方法などの問題に関するセミナーを受講し、異なる分野の専門家の視点からの情報収集を行い、現状について理解を深めた。 生殖医療の制度については、政府主導による民法特例法の制定、保険対象の拡大などが実施され、その影響や課題に関して、セミナーや学術集会に参加し情報収集を行った。制度の変化は現場に様々な影響を及ぼす可能性があることを再認識した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
前年度までの遅れと同様に、COVID-19の影響で教育活動に時間を要した。特に実習方法の変更によりスケジュール調整が必要となった。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの情報収集を活用し、教育プログラム開発に着手するスケジュールを確保している。また、研究協力者として助産師を募り、教育プログラム内容への意見聴取を行う。併行して、成果の公表を計画的に実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究進捗が遅れ予定していた研究活動費が必要とならなかった。次年度は教育プログラム開発に関する資料収集、臨床実践者の協力要請および論文執筆を行うため、助成金を使用する計画である。
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