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2020 年度 実施状況報告書

機能性便秘のある幼児の母親の対処のプロセス

研究課題

研究課題/領域番号 19K19688
研究機関昭和大学

研究代表者

小泉 麗  昭和大学, 保健医療学部, 講師 (50385564)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード機能性便秘 / 子ども / 家族
研究実績の概要

2020年度は、2019年度に引き続き文献検討を中心に行った。
1.小児看護学教科書の分析
7社から出版されている小児看護学教科書における便秘の予防・改善に関するケアの記載内容を分析した。その結果から、小児期の便秘ケアは看護師国家試験の出題基準に定められておらず,本研究においても記載がない教科書が複数冊あることが明らかとなり看護学生の学修項目として一般化されていない状況が伺えた。小児の機能性便秘は有病率が高く,慢性化すると長期の治療が必要となり便失禁の原因にもなる等子どものQOLに直結する。今後,看護教育に積極的に取り入れ,適切な便秘ケアを普及する必要がある。
2.病気の子どものケアを主題にした書籍の分析
病気の子どものケアを主題にした保護者向け書籍9冊における便秘の予防・ケア(便秘ケア)に関する記載内容を分析した。その結果から、書籍により説明に相違があり保護者の混乱を招くことも危惧された。また、トレイトレーニング期や通学開始を期に便秘を発症した子どもに焦点化したケアの内容は記載されていなかった。幼児期以降に便秘を発症した子どもの便秘ケアに関して、トイレトレーニングの考え方や子どもへの健康教育に関する情報を発信することも必要である。
上記1.及び2.の結果より、便秘の子どもと家族へのケアが標準化されていない現状が示唆され、今後、わが国における機能性便秘の子どもへの看護実践の開発に発展させることが必要になると考えた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

2019年度の休職による研究の中断の影響が本年度にも及んでいた。
またコロナウィルス感染拡大によりフィールドに出向くことが難しい状況があり、今年度は文献検討にとどまった。

今後の研究の推進方策

2021年度は、データ収集を実施する予定である。
継続するコロナウィルス感染拡大を鑑み、インタビュー調査はオンラインも併用するなど柔軟な方法を模索し、対象者や協力施設が安心できる環境を準備してデータ収集を開始する。

次年度使用額が生じた理由

2020年度はコロナウィルス感染拡大のため、文献検討を実施した。そのため、データ収集・分析に必要な出費は生じなかった。
2021年度の使用計画として、図書については、便秘症に関する図書、および研究方法に関する図書が必要である。対象者への研究協力の説明やフィードバックにはタブレットを併用するため、タブレットが必要である。研究協力説明書の印刷は専門業者に依頼する。ICレコーダーは予備を含めて2台必要である。文具、事務用品、USBメモリー、プリンター、プリンターインク・トナーは資料の作成・整理・保管のために必要である。研究協力施設及び研究対象者には、研究協力へのお礼として謝礼を準備する。資料が増えることが予測され、必要時には学生アルバイトを依頼する。逐語録の作成には専門業者に依頼する。研究成果は英文で投稿することを予定しており、翻訳業者に翻訳を依頼する。通信費については、研究協力施設や研究協力者との連絡のために必要であり、主に研究関連の文書の郵送費として使用する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 小児期の便秘に対する看護実践の開発・評価に関する海外文献の検討2020

    • 著者名/発表者名
      小泉 麗
    • 学会等名
      日本小児看護学会第30回学術集会

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公開日: 2021-12-27  

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