研究課題/領域番号 |
19K19695
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研究機関 | 明治国際医療大学 |
研究代表者 |
岡本 留美 明治国際医療大学, 看護学部, 客員研究員 (70769322)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 出生前診断 / ダウン症 / 子ども / 出産・育児 / 母親の体験 |
研究実績の概要 |
今年度は,これまでに調査協力をえられた出生前診断をうけた経験のあるダウン症児の母親への調査内容を分析し整理をおこなった.その内容は,関連のある国際学会で発表予定であったが新型コロナウィルス感染症などの影響で紙面上のみの発表となった.今後も継続的なインタビューを行う予定にしており,自粛規制緩和などの時期を考慮し進めていく.また,追加での調査協力者のリクルートも必要であると考えている. 今後の研究方針を考えるうえで,5年以上のダウン症児に関する保育経験のある学童支援員やA市内のダウン症児の親の会の管理者への聞き取り調査をおこない,今後の調査に関する打ち合わせ会議などをおこない,実際の支援の現状等を踏まえて調査の進め方を再検討していく.また,これまでの研究経過や文献検討,支援体制の現状などを研究報告としてまとめた.そして,その内容は,雑誌記事に投稿し掲載された. 今後は,対象選択に偏りが生じないよう医療機関での対象リクルートも必要であると考えており,次年度は出生前診断をおこなっている医療機関へ,追加で2施設ほど調査協力を依頼し,打ち合わせ会議などをおこなっていくことを計画している. 現在、対面でのインタビューを見合わせており、新型コロナウィルス感染症蔓延などの状況を考慮し,対面によるインタビューを再開する時期やオンラインでの調査の必要性,さらに自由記載による質問紙の追加,調査前後のヘルスチェックなどの導入など感染予防対策も踏まえた調査のすすめかたを再検討している.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
協力者のリクルートなど調査に関する呼びかけを行う予定にしていたイベント等が新型コロナウィルス感染症の影響で中止となった.また,現在の世界的な状況を鑑み,調査方法なども再考が必要である.
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今後の研究の推進方策 |
今後は,新型コロナウィルス感染症の世界的状況なども鑑み,これまでに打ち合わせ等をおこなってきた学童支援員,A市内のダウン症児の親の会の管理者を通じた協力者のリクルートを継続して行っていく方針.また,医療機関への協力も2施設ほど依頼予定であり,調査方法や留意点なども微調整をおこない進めていく.現在,対面でのインタビューを見合わせており,状況などを考えオンラインでの調査や自由記載による質問紙の追加,調査前後のヘルスチェックなどの導入など感染予防対策も踏まえた調査の進め方を再検討している.
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度,参加予定であった国際学会が中止となり紙面上のみの発表となったため,予算に計上していた旅費などが未使用となった.また,業者に委託予定であったインタビューのテープ起こしを自己にておこなった.次年度は状況に応じてテープ起こしの業者委託を検討していく.さらに,当初,予算計画には含めていなかったが,調査を進めていくにうえで不可欠な遺伝看護に関する最新の現状を知るために「遺伝看護セミナー」に参加するなど使用計画を変更していく.
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