研究課題/領域番号 |
19K19696
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研究機関 | 神戸女子大学 |
研究代表者 |
牛越 幸子 神戸女子大学, 看護学部, 講師 (80437631)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 妊娠後期 / 睡眠の質 |
研究実績の概要 |
一般的に、睡眠の質を改善することの重要性は、認識されている。妊婦であってもその重要性は何ら変わらないと考える。しかし、妊婦は妊娠週数が進むにつれて、睡眠の質が悪化すると報告されている。そのため、妊娠後期の妊婦は夜間の睡眠を昼寝で補うと言われているが、就労妊婦では、昼寝をする環境にないと言える。そのため、夜間の睡眠の質を改善する必要があると考えた。 「研究の目的」妊娠後期の就労妊婦に対する睡眠の質を改善することを目指した看護介入プログラムの検証を行うことを目的とした。 「研究の意義」本研究は、妊婦自身が有するセルフケア能力に着目した看護介入プログラムとなっている。妊婦は自らの行動変容を行うことで睡眠の質を改善することができると考える。睡眠の質を改善することにより、睡眠不良から生じる早産や妊娠糖尿病といったリスクを軽減できる可能性があると考える。 「研究実績」本研究の先行研究として、妊娠後期の妊婦に対する睡眠状態の改善を図る看護介入プログラムを行っている。先行研究をもとに本研究では、看護介入プログラムの方法、内容の検討を行った。その結果、臨床での実行可能性にむけてプログラム内容を修正した。修正した点は、動機づけのフォローアップとして、SNSを活用することとした。また、使用する小冊子をより見やすくなるように作成した。さらに、臨床で活用するには、より簡便な方法が求められるため、質問紙等の配布や回収を郵送方法とした。これらの修正に基づき、研究計画書を作成した。現在、研究計画書を所属大学の人間を対象とする研究倫理委員会に提出している。今後、本研究の展開として、人間を対象とする倫理委員会の審査にて承認を得られたのち、中核の産科クリニックに対して研究協力の依頼を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
看護介入プログラムの修正に時間を要したため、その後の小冊子の作成、SNSの検討という計画に時期がずれこんでしまった。
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今後の研究の推進方策 |
現在、研究計画書を所属大学の人間を対象とする研究倫理委員会に提出している。倫理委員会の審査にて承認を得られたのち、研究協力施設に研究依頼を行う予定である。ただし、研究協力施設では新型コロナウィルス感染症拡大予防のため、施設内への立ち入り制限が生じている。そのため、研究協力施設への説明および、研究依頼を遠隔等で実施することを検討する
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次年度使用額が生じた理由 |
当該年度に、看護介入プログラムの内容について修正を行い、そののち、研究に着手する予定であった。しかし、介入プログラムの修正に時間を要し、指導に使用する小冊子の印刷が当該年度に終了しなかった。すでに、小冊子の印刷を依頼しており、印刷代、研究協力施設への交通費、謝金、その他の支出が見込まれる
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