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2020 年度 実施状況報告書

ポケットエコーを用いた認知症高齢者の便秘ケアアルゴリズムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K19711
研究機関北海道医療大学

研究代表者

横川 亜希子  北海道医療大学, 看護福祉学部, 助教 (30708772)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード便秘 / ポケットエコー / 認知症高齢者 / 便秘ケア
研究実績の概要

本研究の目的は、ポケットエコーを用いて認知症患者に対する便秘ケアアルゴリズムを開発し、その有効性を検証することである。2020年度は、アルゴリズム案を作成した。
便秘ケアアルゴリズム案を作成するために、これまでに得られた直腸を撮影したエコー画像のデータ21件の分析に加えて、看護師の実践する便秘ケアに関する文献レビューを行った。文献レビューの結果、看護師は便秘ケアの決定に向け、フィジカルアセスメントの実施や、これまでの患者の排便状況や食事、運動について把握するなど、多角的に患者を観察して便秘を判断していた。また看護師が実践する便秘のケアは、温罨法や水分摂取の促し、浣腸、摘便、下剤の服用など多様であることが示された。加えて、認知症患者の便秘ケアについては、患者の便秘のサインが多種多様であり、個別性が著しいことから、研究が進んでいないことが明らかとなった。これらことから、自ら正確に便意について訴えることが困難であり、便秘時に様々な行動・心理症状を呈する認知症患者に対する便秘ケアの決定に向けた、看護師の実践を明らかにする必要性が示された。
また、2020年度は、2019年度から継続して直腸のエコー画像のデータを収集をする予定であった。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響により、医療施設に入院する患者を対象にデータを収集することが困難な状況となった。次年度、多様なエコー画像のデータを収集するために、データ収集方法を検討している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウイルス感染症の影響により、医療施設に入院する高齢者を対象にエコー画像のデータを収集することが困難な状況であったため。

今後の研究の推進方策

2021度は、認知症患者に対する便秘ケアの決定に向けた看護師の実践についてデータ収集を行う。さらに直腸にある便の性状と量を推測するために、直腸を撮影したエコー画像は多様なデータが必要であるため、継続してデータ収集を行う。これらのデータをもとにアルゴリズム案を修正し、その有効性について検討する。

次年度使用額が生じた理由

当初購入予定であったエコーが交付された研究費では購入できず,購入する機器を変更したため,予定よりも購入費用がかからなかった.次年度のデータ収集のための費用(旅費・専門家への謝金)とする。

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公開日: 2021-12-27  

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