研究課題/領域番号 |
19K19721
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
寺口 佐與子 大阪医科大学, 看護学部, 准教授 (30434674)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | リンパ浮腫 / リンパ浮腫評価モデル / 皮膚模型 / 在宅ケア |
研究実績の概要 |
本研究は, リンパ浮腫患者の皮膚表面の硬さとリンパの貯留状況からリンパ浮腫Ⅱ期を定量的に評価し, 訪問看護ケア場面の活用に向けた「在宅看護ケアで活用できるリンパ浮腫評価モデルの開発」を目的として3か年計画で実施している。 2019年度は、Ⅱ期前期から後期の範囲にあるリンパ浮腫患者の皮膚表面の状態の評価,硬度計による数値に応じたウレタンスポンジ数種類を用いて浮腫の硬さの程度を検討した。 2020年度は、2019年度に作成したリンパ浮腫患者の皮膚表面の状態を模した三段階のウレタンスポンジの皮膚模型モデル試案品を用いて2期後期のリンパ浮腫患者のリンパ浮腫の程度検討を開始し、3例の測定を終了した段階である。現在、COVID19の感染拡大の状況で対象患者への研究遂行が困難になっており、感染状況が一旦落ち着けば対象者を増やしていく。また、step2ではリンパ浮腫看護外来での試用を計画しており,実際のリンパ浮腫外来においてセラピスト間でのリンパ浮腫評価モデルの妥当性を検証する。これについては、現在並行してすすめており、患者1名の皮膚評価の際に3~5名のセラピストがまず個々で患者の皮膚の評価を行い、その後皮膚血流や皮膚の硬化度を測定し、総合的な結果をセラピスト間で検討している。 対象者数が順調に進めば2021年度後半には最終目標である訪問看護ステーションでリンパ浮腫評価モデルを用いて在宅ケアの場で試用してもらい,リンパ浮腫 評価モデルを完成させるために準備を進めていく必要がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
covid19感染拡大の影響で対象患者の選定や病院に入ることが制限されているため,全体的に遅れてきている。一方で,オンラインを活用しての研究協力施設との打ち合わせや検討は順調に進めることができているため,感染状況が許す期間に速やかにデータ収集を行っていく予定である。
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今後の研究の推進方策 |
COVID19の感染状況が一旦落ち着けば対象者を増やし外来の場から訪問看護ステーションでリンパ浮腫評価モデルを用いて在宅ケアの場で試用してもらう最終段階であるstep3を視野に準備を進めていく。2021年度後半には最終目標である在宅の場での活用に向けての検証に移行できるように準備を進めていく必要がある。
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次年度使用額が生じた理由 |
調査費用である旅費や学会等が中止となっており支出計画の差異が出たため、次年度使用額が生じた。調査が再開できれば学会発表や論文投稿等の費用を支出していく。
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