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2021 年度 実施状況報告書

在宅看護ケアで活用できるリンパ浮腫評価モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K19721
研究機関大阪医科薬科大学

研究代表者

寺口 佐與子  大阪医科薬科大学, 看護学部, 准教授 (30434674)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードリンパ浮腫 / リンパ浮腫評価モデル / 皮膚模型 / 在宅ケア
研究実績の概要

本研究は, リンパ浮腫患者の皮膚表面の硬さとリンパの貯留状況からリンパ浮腫Ⅱ期を定量的に評価し, 訪問看護ケア場面の活用に向けた「在宅看護ケアで活用できるリンパ浮腫評価モデルの開発」を目的として3か年計画で実施している。
2020年度~2021年度前半は、リンパ浮腫患者の皮膚表面の状態を模した三段階のウレタンスポンジの皮膚模型モデル試案品を用いてISLⅡ期のリンパ浮腫患者のリンパ浮腫の程度の検討を実施した。step2では研究対象として、医療者は、医療リンパドレナージセラピストの資格を有する看護師・医師・あんまマッサージ指圧師の3職種を対象として調査した。患者の皮膚の状態と医療者である評価者の判断に迷う際の内容を聞き取り調査を実施した。この調査では、4か所の部位別に各個人の5段階評価を単純集計し平均を比較した.エコー所見からリンパの貯留状況を加味して妥当性を判断した.その結果、柔らかい部位と硬化部位では評価幅が広く評価者間での差があった.これは、硬化の程度や部位の判断は難しく、経験値や他の指標を合わせて判断することが必要と考えられた.同患者の評価幅は1回目と比較して2回目に差が減少したため、繰り返し同患者を評価することで評価のばらつきは減ることがわかった。このため、同患者に対してウレタンスポンジ模型を継続して使用することで、簡便なリンパ浮腫評価の数値化が可能となることが示唆された。今後は、最終目標である「リンパ浮腫評価モデル」を用いて在宅ケアの場で試用してもらい,リンパ浮腫評価モデルを完成させる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

2021年度後半より在宅での皮膚模型モデルの活用した実際の検証に取り組む予定であったが、covid-19感染症拡大の影響で新規に研究目的での訪問ができない状況が続いている。

今後の研究の推進方策

covid-19感染症拡大の状況をみながら、最終目標である「リンパ浮腫評価モデル」を用いて在宅ケアの場で試用してもらい,リンパ浮腫評価モデルを完成させる。

次年度使用額が生じた理由

研究計画の遅れにより、今年度実施予定額を次年度に繰り越して使用する。
最終段階の調査費用および成果の論文化にあたって論文投稿費用等に充てる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] リンパ浮腫予防期からの体重管理の意義2022

    • 著者名/発表者名
      寺口佐與子
    • 雑誌名

      リンパ浮腫治療学会誌

      巻: 5 ページ: 36‐39

    • 査読あり
  • [学会発表] Electric Muscle Stimulation(EMS)と弾性着衣を組み合わせた下肢リンパ浮腫改善装置の開発とスマートフォン用アプリケーションの開発2021

    • 著者名/発表者名
      寺口佐與子,塗隆志,赤澤千春
    • 学会等名
      大阪医科大学産学連携シーズ発表会
  • [学会発表] ウレタンスポンジ模型を用いたリンパ浮腫Ⅱ期の患者のリンパ浮腫評価の数値化の検討.2021

    • 著者名/発表者名
      寺口佐與子、徳川奉樹,赤澤千春,小松諭,徳川香,荒川千登世
    • 学会等名
      日本リンパ浮腫治療学会第5回学術集会
  • [学会発表] リンパ浮腫予防期からの体重管理の意義2021

    • 著者名/発表者名
      寺口佐與子
    • 学会等名
      日本リンパ浮腫治療学会第5回学術集会
    • 招待講演

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公開日: 2022-12-28  

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