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2023 年度 実施状況報告書

在宅看護ケアで活用できるリンパ浮腫評価モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K19721
研究機関大阪医科薬科大学

研究代表者

寺口 佐與子  大阪医科薬科大学, 看護学部, 准教授 (30434674)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2025-03-31
キーワードリンパ浮腫 / 在宅高齢者 / リンパ浮腫評価
研究実績の概要

2023年度は、リンパ浮腫評価モデルの在宅の場での活用性について、3施設でセラピスト間で検討した。対象者のリンパ浮腫はISL分類Ⅱ期前期1名、後期2名、上肢1名下肢2名であった。また、セラピストの国家資格は、看護師2名、あん摩マッサージ指圧師1名であった。
いずれの対象者も皮膚の硬化部位は研究者とセラピスト間の評価は一致しており、在宅ケアの場で共通の評価ツールとなり得ることは確認できた。しかし、在宅の症例では、皮膚の硬さと股関節や膝関節の疾患により関節可動域の制限から筋肉の硬さが生じる点との関係を見極める必要があり、より複雑なリンパ浮腫評価が求められる。大分類のリンパ浮腫評価は可能であるが、Ⅱ期前期から後期に近い状態であるのかなどより詳細な評価には至っていないことから、正しいリンパ浮腫評価に基づくリンパ浮腫ケアにつながっていない現状がわかった。いずれのセラピストも、1名でリンパ浮腫ケアに従事しており、水分量の把握やエコーを活用した臨床判断等は難しい現状があった。下肢リンパ系の解剖について推測できるパターンを示すことなど、さらにわかりやすく活用できる追加教材も必要となる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2023年5月よりcovid19ウイルス感染症が5類に移行したことに伴い、徐々に在宅療養に携わるセラピストの研究許可も取れるようになった。2023年度9月より皮膚模型の在宅での活用性を目的とした研究調査も進めているが、症例数に満たないため1年の延長とした。

今後の研究の推進方策

皮膚模型の在宅看護ケアで活用可能なリンパ浮腫評価モデルの開発に向けて、最終段階の調査を進めている。数例の対象者で調査を予定しており、セラピスト間での検討をすすめていく。

次年度使用額が生じた理由

症例数に満たないため、調査研究を継続しその成果発表を予定している。

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公開日: 2024-12-25  

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