研究課題
本調査では、身体機能レベル別の転倒未遂のパターンおよび頻度を明らかにすることを第一の目的としている。その目的を達成すべく、地域在住高齢者を対象にデータの蓄積を進めている。ベースライン調査として、環境調査に加え、対象者には事前に各種身体機能(握力、歩行速度、バランス評価、身体活動量、基本チェックリスト、日常生活動作)等を実施し、身体機能レベル(ロバスト、フレイル、要介護)を判定する。なお、精神心理機能、薬剤の情報も収集する。転倒未遂の評価は日記形式の記録表を用いて、未遂のタイプ、状況、時間帯などの情報を収集する。転倒未遂の定義は、Maidanらの報告(Gait Posture 2014)に従い、「十分なリカバリーがなければ転倒に至っていた姿勢の崩れ」があり、①予期しない上下肢の動き、②予期しないステップ、③予期しない重心の下方移動、④予期しない歩行ストライド、⑤体幹の傾斜、への該当を確認する。現在、320名の対象者のリクルートを完了しているが、2020年度は新型コロナウイルスの影響により、調査を実施することができなかった。目標サンプルまでは残り80となっている。2020年度はデータの拡充ができなかったが、2021年度は6月より月一回の頻度で調査を計画している。測定にあたっては、感染対策を十分に行ったうえで実施する。目標サンプルサイズは、次年度で達成する予定であるが、新型コロナウイルスの影響が更に継続する場合は、目標達成が困難となる可能性もある。
3: やや遅れている
2020年度は新型コロナウイルスの影響により、調査を実施することができなかったため。
2021年度は新型コロナウイルスの感染状況を鑑みながら、月一回の頻度で調査を計画している。測定に際し、研究チーム内で感染対策のマニュアルを作成しており、それに則って研究を遂行する予定である。
新型コロナウイルスの影響により、研究調査が実施できなかったため、残額が生じた。次年度は、研究補助者の謝金、学会参加費、論文投稿費、消耗品等に使用する予定である。
すべて 2021 2020
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 6件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (6件)
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