研究課題/領域番号 |
19K19723
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研究機関 | 兵庫医療大学 |
研究代表者 |
永井 宏達 兵庫医療大学, リハビリテーション学部, 講師 (00633348)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 転倒 / フレイル / ヒヤリハット |
研究実績の概要 |
本調査では、身体機能レベル別の転倒未遂のパターンおよび頻度を明らかにすることを第一の目的としている。その目的を達成すべく、地域在住高齢者を対象にデータの蓄積を進めている。ベースライン調査として、環境調査に加え、対象者には事前に各種身体機能(握力、歩行速度、バランス評価、身体活動量、基本チェックリスト、日常生活動作)等を実施し、身体機能レベル(ロバスト、フレイル、要介護)を判定する。なお、精神心理機能、薬剤の情報も収集する。転倒未遂の評価は日記形式の記録表を用いて、未遂のタイプ、状況、時間帯などの情報を収集する。転倒未遂の定義は、Maidanらの報告(Gait Posture 2014)に従い、「十分なリカバリーがなければ転倒に至っていた姿勢の崩れ」があり、①予期しない上下肢の動き、②予期しないステップ、③予期しない重心の下方移動、④予期しない歩行ストライド、⑤体幹の傾斜、への該当を確認する。 2020年度から2021年の8月までは新型コロナウイルスの影響により、調査を実施することができなかったが、2021年度の9月より調査を再開することができ、総計で400名を超える対象者からの情報を収集することができた。2022年度は5月より月一回の頻度で調査を計画している。現在、目標対象者数に近いており、研究期間を1年延長することで、目標を達成できる見込みである。測定にあたっては、感染対策を十分に行ったうえで実施する。サンプルサイズのさらなる拡大を図ることで、より詳細なサブグループでの解析が可能となる予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2020年度および、2021年度前半は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、調査が実施できなかったことにより、十分な対象者数を集めることができなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度は新型コロナウイルスの感染状況を鑑みながら、月一回の頻度で調査を計画している。測定に際し、研究チーム内で感染対策のマニュアルを作成しており、それに則って研究を遂行する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルスの影響により、研究調査の回数が減少したたため、残額が生じた。次年度は、研究補助者の謝金、学会参加費、論文投稿費、消耗品等に使用 する予定である。
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