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2022 年度 実施状況報告書

COPD及び結核等肺病予防をめざした地域卒煙グループプログラムの開発及び検証

研究課題

研究課題/領域番号 19K19737
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

白谷 佳恵  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (40724943)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワードsmoking cessation / smoking relapse / tobacco dependence / smoking habit / smoking motives / recovery / chronic care / group-based program
研究実績の概要

本年度は地域卒煙グループプログラム立案に向けたニーズ把握のために、習慣的喫煙者と卒煙者へのインタビュー調査、オンライングループプログラムのパイロット施行を行った。
習慣的喫煙者へのインタビュー内容は喫煙の開始から現在までの経験について、卒煙に向けたニーズについてとし、協力の得られた16名の平均年齢は40.8 ± 8.9(最小26~最大59)歳であり、10名の男性、6名の女性であった。習慣的喫煙者における喫煙の開始から現在までの経験は、“expanding one's horizons(自身の世界を広げる)”“unconscious attachment(無自覚の執心)”“attempts and failures(試みと挫折の繰返し)”“losing oneself(喪失の苦悩)”の4テーマに収束した。また卒煙に向けたニーズは、“empowerments from experts(専門職からのエンパワメント)”“peer interaction(仲間の存在)”“social commitment(社会のコミット)”“recovery of confidence(自信の再起)”であった。
卒煙者のインタビューは2名49歳男性、45歳女性であり、次年度も継続して調査する。
オンライングループプログラムは2回実施し、5~8人の参加が得られた。参加者は現在卒煙をめざす者のほか、卒煙した者、卒煙を支援する近親者や専門職関係者であり、はじめにたばこや依存症の専門知識の啓発の後、各々が順に語り相互作用をはかる内容とした。卒煙をめざす者、卒煙した者においても、対象特性が大きく異なり、男女や年代等をある程度均一化したうえでプログラム参加を募る必要性が感じられた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

COVID-19の影響により実態的に対面集合できなかった時期(実体験)を経て、人々のニーズが対面集合型より匿名オンライン集合型に移行してきており、その判断・対応に時間を要したため。

今後の研究の推進方策

本年度のインタビュー調査結果より、習慣的喫煙者の特性に応じて喫煙に関する経験、卒煙に向けたニーズ、卒煙グループプログラムへのニーズが異なることが推測されるため、標本数を増やし、アンケートにより量的にもニーズを把握する必要がある。そのうえで、当初予定のグループプログラム開始のための計画の精緻化、ホームページ開設等々を進めていく。

次年度使用額が生じた理由

COVID-19の影響により実態的に対面集合できなかった時期(実体験)を経て、人々のニーズが対面集合型より匿名オンライン集合型に移行してきており、その判断・対応に時間を要し進捗が遅れたため。アンケート調査により量的にも卒煙に向けたニーズを把握し、グループプログラム開始のための計画の精緻化、ホームページ開設を進めていく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 喫煙の習慣化に至る経験及び卒煙に向けたニーズ ~習慣的喫煙者への半構造化面接による質的記述的研究~2022

    • 著者名/発表者名
      白谷佳恵,嶋澤順子,水谷真由美
    • 学会等名
      日本地域看護学会第25回学術集会

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公開日: 2023-12-25  

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