本研究において、在宅療養者における難治性褥瘡の要因、および、難治性褥瘡への多職種褥瘡ケアに向けた、訪問看護師のアセスメントおよびケアのマネジメント内容が明らかになった。在宅療養者における難治性褥瘡の要因には、患者側およびケア提供側の要因があった。患者側の要因として、高齢者に多い慢性疾患を有し低栄養で貧血の状態である、失禁および活動性の低下を有しているなどがあった。ケア提供者側の要因として、高齢在宅褥瘡患者への体圧分散ケアの困難さなどがあった。多職種での在宅褥瘡ケア内容には、訪問看護師による全身状態の管理および局所ケアの実施、リハビリテーション専門職によるポジショニング方法の考案などがあった。
|