研究課題/領域番号 |
19K19748
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研究機関 | 東京医療保健大学 |
研究代表者 |
蓮井 貴子 東京医療保健大学, 医療保健学部, 講師 (50450002)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 訪問看護師 / 二次元レジリエンス / ナラティブアプローチ / アサーション / リフレクティングプロセス / 社会的スキル |
研究実績の概要 |
2021年度は2020年度に実施した訪問看護師を対象とした質問紙調査のデータ分析を行った。 質問紙調査の結果、訪問看護師の経験年数による資質的レジリエンス・獲得的レジリエンスや自己価値感などの変数の平均値に統計的な有意差はみられなかった。そして、資質的レジリエンス、獲得的レジリエンスを従属変数とした重回帰分析(ステップワイズ法)の結果、資質的レジリエンスの予測因子として「対人ストレスへの対処」などの社会的なスキルや自己価値感が得られた。また獲得的レジリエンスを従属変数とした重回帰分析では、予測因子として「対人ストレスへの対処」や「情緒の安定」などの社会的スキルや、自己抑制型行動特性が有意な変数であった。これらのモデルは、決定係数が45%~50%とモデル適合度は良好であった。 これらの結果から、資質的レジリエンス、獲得的レジリエンスそれぞれについて、他者とのトラブルがあってもうまく対処するなどといった対人関係によるストレスの調整が大きく影響する可能性が示唆された。また、資質的レジリエンスには情緒が安定していることや他者を上手に助けること、獲得的レジリエンスには他者の目を気にせず、自分の気持ちを表現できることが関連していると推察された。これらのことから、今後、訪問看護師のレジリエンス支援にはアサーションなどの他者との関係性を築くためのソーシャルスキルや他者理解のための介入、リフレクティングプロセスを取り入れた介入が有効である可能性が示された。 2022年度は得られた結果をもとに訪問看護師を対象とした介入プログラムを検討し、有効性について評価をしていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍での教育に係るエフォートが増加したためデータ分析の時間を十分にとることができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度は、介入研究のプログラムを検討と介入研究の計画をすすめ所属機関への倫理申請を行いたい。倫理審査の承認後は速やかに介入研究を行うことができるよう、新型コロナ感染の対策も鑑みながらオンラインでの介入研究も検討していきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究の進捗が遅れているため、次年度使用額が生じている。2022年度は研究成果の投稿や介入研究などで執行を行っていく予定である。
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