我が国は、災害多発国である。国連開発計画(United Nations Development Programme; UNDP)によると1980年から2000 年にかけて年間地震頻度は、世界第4 位とされている。毎年のように大規模災害が発生しており、防災体制強化は重要な課題の一つとされている。先行研究では、経時的に追った研究は少ない。本研究結果は、就労者において震災3年後に精神的健康が低いこと、災害における自覚症状の抽出、ストレス要因を明らかにした。この結果は、就労者の災害における健康問題(二次被害)の予防、離職率の低下、企業における災害対策への指針(BCP:事業継続計画)に大きく寄与できる。
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