研究課題/領域番号 |
19K19754
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研究機関 | 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛 |
研究代表者 |
瀬在 泉 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, その他, 准教授 (40736956)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 依存症 / 動機付け面接 / 行動変容 / 保健師 |
研究実績の概要 |
あらゆる世代の健康課題に対応する保健師は、様々な依存症に対しその兆候をキャッチし早期介入できうる重要な職種である。保健師に依存物質(行為)別に依ることのない汎用性の高い行動変容面接技術があれば、依存傾向の増長を食い止めることができる。 本研究は、①保健師が必要とする依存症予備軍への行動変容面接技術の内容を明らかにし、②「動機づけ面接法」を基本とした保健師のための依存症予備軍共通の行動変容面接技術の教育プログラムを開発、③教育プログラムの実施と効果検証を目的としている。 本年度は、日本、及び海外で行われている同様のプログラムの有無等について文献検討を行った結果について学会発表を行った。日本においては面接スキルに限局して行われている研究は見いだせなかった。海外では、"5A"(喫煙)、"SBIRT"(飲酒)、"Motivational interviewing"(共通)を柱とした面接スキルトレーニングについて検証されていた。日本、海外いずれも「喫煙・飲酒」に対するアプロ―チが主であり、依存症全般に対する汎用性の高いプログラムは実施されていない結果であった。 また、前年度より国立がん研究センターと共同して実施した「看護職に対する禁煙支援プログラムの実施と効果検証」については、都道府県看護協会の協力を仰ぎ、全国約1000人の看護職に対して禁煙支援に関する相談技法について研修会方式で実施。そのうち保健師の参加も2割弱であった。その結果も依存問題にかかる行動変容面接技術の教育プログラムに活かすべく検証していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究1)行政・産業保健師を対象とした質問紙調査、及びヒアリングについて、質問紙等の内容について引き続き検討中であり、実施に至っていない。
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今後の研究の推進方策 |
研究1)について研究倫理委員会の承認を受け次第、実施する予定である。また、教育プログラムについては、遠隔会議システムなどを活用した内容を検討したい。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究1)が未実施のため。次年度は研究1)にかかる費用(印刷費・郵送費等)に使用予定。
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備考 |
瀬在泉:動機づけ面接の理解を深める―相談者の両価性に焦点をあてて―,アディクショ ン看護Vol16.No.2:207-210:2019.12
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