研究課題/領域番号 |
19K19754
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研究機関 | 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛 |
研究代表者 |
瀬在 泉 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, その他, 准教授 (40736956)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 動機づけ面接 / 禁煙支援 / 看護職 |
研究実績の概要 |
2021年度は2019年に行った研修会の効果について検討し公表した。まず、構造方程式モデリングにより看護職の禁煙支援行動は、禁煙支援の自己効力感と信念や重要性によって61%の説明力を持つモデルが得られ、信念と重要性の認識が、自己効力感よりも禁煙支援行動に大きな影響を与えることが示された。また、看護職への禁煙支援に関する研修成果について、長期的な行動への評価を行った。43%の参加者が「Ask」の頻度を増やし、「Advise」、「Assess」、「Assist」、「Arrange」の頻度もそれぞれ42.1%、50%、39.3%、28.6%増加した。教育プログラム前に日常的に「Advise」を実施していた参加者は、教育プログラム後に「Assess」「Assist」の実施頻度が増加し、有意に禁煙カウンセリングが実施されていた。結論として研修会は3か月後の禁煙支援の行動に結びつく効果を得られた。 なお、看護職の中でも保健師についての評価を独自に行った。参加した保健師は特定保健指導や地域でのたばこ対策、禁煙対策を行う役割で禁煙支援スキルの向上を望んでおり、禁煙支援行動の状況としては、「尋ねる」ことは半数の保健師が行えていたがそれに比べて「方法を伝える」や「専門機関に繋ぐ」については行えていない傾向があった。研修内容として、タバコ対策の最新情報や行動変容ステージモデル、動機づけ面接の基礎について、いずれも役に立ったという回答を得ることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナによる行動制限により集合形式の研修会を開催することが難しい状況である。
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今後の研究の推進方策 |
ヒアリング及び教育プログラムについては遠隔会議システムの活用にて修正する。なお、依存症予備軍の一つとして幼児期のスマートフォン使用と親のかかわりについての基礎調査について分析中。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究の進捗状況が遅れているため、研究機関を延長し、論文作成等に使用する予定。
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