研究課題/領域番号 |
19K19763
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研究機関 | 熊本県立大学 |
研究代表者 |
松本 千晴 熊本県立大学, 総合管理学部, 准教授 (30452874)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 難病 / 患者会 / 災害 / 地域 / ネットワーク |
研究実績の概要 |
本研究の最終目的は、「地域難病患者会を核とした災害時にも対応できるネットワークのあり方を明らかにすること」である。一昨年度、熊本県内の地域難病患者会ごとの熊本地震における経験および災害に対する認識を明らかにするために、熊本県内の圏域ごとの地域難病患者会を対象とし、フォーカスグループインタビューを実施する予定であったが、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の発生に伴い、実施できなかった。 熊本県内の地域難病患者会は、これまで会場に集っての活動が中心であったことから、今回の新型コロナウィルス感染症の影響により、活動自粛が続き、さらに患者同士の交流が乏しくなっている。また、昨年令和2年7月には、豪雨により球磨川流域の市町村が被災した。地震に限らず、感染症の感染拡大による活動自粛や豪雨災害など、様々な災害が、難病患者の生活に困難さをもたらしているため、これら災害も視野に入れた研究の実施が求められると考える。 しかし、今年度も新型コロナウィルス感染症の感染拡大が収まらず、安全面に考慮した結果、難病患者を対象としたインタビューを実施することができなかった。また、「熊本県内の地域難病患者会の発展や橋渡し型・結合型ソーシャル・キャピタルを明らかにする」ための量的調査(アンケート調査)も、その元となる「住民組織の発展およびソーシャル・キャピタルの測定尺度」のデータ収集ができず未完のため、実施できていない。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の感染拡大が収まらなかったため、対象者(難病患者)の安全を考慮し、インタビューを実施しなかった。
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今後の研究の推進方策 |
「熊本県内の地域難病患者会ごとの熊本地震における経験および災害に対する認識を明らかにする」ために、個別インタビューを実施する予定である。対象者が難病患者のため、安全(感染予防)に細心の注意をはらい、接触をできる限り避ける方法(Webや電話)でのインタビューを検討し、計画的に実施していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
インタビューが実施できなかったため、旅費の執行がなかった。 また、謝金としてQUOカード(16000円)を準備したが、結果的にインタビューが実施できなかったため、事務にて保管している。 2021年度以降は、新型コロナウィルス感染拡大状況に注視して、計画的かつ確実にインタビューを実施する。
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