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2020 年度 実施状況報告書

コートジボワール住民のヘルスリテラシ―と高血圧・肥満の知識・意識・行動の実態

研究課題

研究課題/領域番号 19K19768
研究機関横浜市立大学

研究代表者

碓井 瑠衣  横浜市立大学, 医学研究科, 客員研究員 (80805549)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードコートジボワール / 肥満 / ヘルスリテラシー / 西アフリカ / 商人 / NCDs
研究実績の概要

2020年度は質問用紙のプレテストを実施した後、現地調査を開始した。世界的なCOVID-19パンデミックの影響により研究代表者がコートジボワール国から日本へ緊急避難帰国となったこと、また、調査対象市場があるアビジャンにおいても緊急事態宣言が発せられたこともあり調査開始が大幅に遅れてしまった。
2020年10月に対象市場と同じアビジャン地域内にある市場で質問用紙のプレテストを実施した。調査は調査員1名が行い、質問用紙を使用した構造化面接調査とともに体重・身長測定も同時に実施した。調査に必要な体重計は日本で購入しコートジボワール国へ送った。現地調査員よりプレテストの結果報告を受け、作成した質問用紙は大幅な修正等は行わずに本調査を実施することとなった。
研究対象市場であるアノノ市場での調査は、アビジャンの国立フェリックス・ウフェ=ボワニ大学の博士前期課程の学生で、同様の調査の経験者である調査員3名の協力を得て実施した。調査の開始は2020年12月となった。調査開始前に、調査員へは半日の調査に関するオリエンテーションを実施した。
本研究に関連して、2019年末から世界中で大流行しているCOVID-19の死亡者にNCDs患者が多い点について着目し、コートジボワール国の実態についても調査を行った。本調査は、研究代表者が日本に滞在しながら、コートジボワール国の保健省公式ホームページに公表されるCOVID-19死亡者の情報についてまとめ、分析する方法とした。同調査の結果、コートジボワール国においては、糖尿病患者がCOVID-19に罹患した場合の死亡リスクが極めて高いことが示唆された。同調査により、本研究の必要性を再確認することができた。同調査の結果については、グローバルヘルス合同大会2020にて「コートジボワール国におけるCOVID-19死亡者の併存症の分析」として発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2019年度末よりCOVID-19パンデミックにより研究代表者がコートジボワール国から日本へ緊急避難帰国を余儀なくされたこと、調査対象地域においても緊急事態宣言が発行されたことが理由となる。2020年度中は、研究代表者は日本に滞在しながら、現地調査員と連絡を取りながら調査準備を進めた。2020年初期に実施予定だったプレテストは、2020年10月の実施となった。また、本調査の実施、その後のデータ入力作業は、2020年中旬開始予定だったが、実際には2020年12月からの開始となりまだ終了しておらず、予定より進捗は遅れている。

今後の研究の推進方策

今後は、現地調査の完了とデータ入力、および分析となる。研究代表者は2021年4月末にコートジボワールへ再渡航することができた。今後は、現地調査の実施と並行しつつ、これまで収集した質問用紙の確認、データ入力を行い、分析作業を行っていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

2019年度末からCOVID-19パンデミックにより研究代表者がコートジボワール国から日本へ緊急避難帰国を余儀なくされたため、調査開始が大幅に遅れてしまった。そのため当初は2020年度に予定していた調査実施費用の大部分が次年度の支出となった。
2021年度は遅れて開始した調査の実施とデータ入力等、調査員を雇用しながら行うため、当初2020年度に支出予定だった調査費用を使用していく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] コートジボワール国におけるCOVID-19死亡者の併存症の分析2020

    • 著者名/発表者名
      碓井瑠衣、金森将吾、青盛真紀、渡部節子
    • 学会等名
      グローバルヘルス合同大会2020

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公開日: 2021-12-27  

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