研究課題/領域番号 |
19K19777
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研究機関 | 駒沢女子大学 |
研究代表者 |
武田 藍 駒沢女子大学, 看護学部, 助教 (30759337)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 認知症 / 高齢者 / 不眠 / 睡眠障害 / 精油 / 芳香浴 |
研究実績の概要 |
本研究は介入研究であり、研究対象者である施設で生活している認知症高齢者と施設の部外者である介入者が接触する必要がある。そのため、研究実施は対象者を新型コロナウィルス感染のリスクに晒してしまうことが考えられ、対象者の安全をできる限り確保し、対象者やご家族の理解が得られる具体的な感染予防策が得られるまでは、研究開始を延期した。 その間、本研究計画をブラッシュアップするため、認知症高齢者の不眠に対する非薬物的介入に関するシステマティックレビューを行い、アウトカムや測定方法に関する知見を得ることができた。その成果は学術雑誌に投稿し、受理された。 このレビューで得た知見と、新型コロナウィルス感染防止策を考慮し、研究計画を立て直し、倫理審査で承認を得ることができた。介入方法や研究デザインなどは修正せず、不眠の改善の評価表法とアウトカムを修正し、感染症対策を加筆した。 修正した研究計画に基づき、複数の施設に研究実施の依頼の打診を行った。研究についての説明を聞いてくださるという施設が3施設あったが、2020年度中に実際に訪問して説明できたのは1施設のみとなった。 協力を頂けることになった施設の1つは、施設の職員及び入居者に対し、新型コロナウィルスのワクチン接種の日時が決定したため、3月に研究対象候補者の抽出、本人・家族への説明を開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究は介入研究であり、研究対象者である施設で生活している認知症高齢者と施設の部外者である介入者が接触する必要がある。そのため、研究実施は対象者を新型コロナウィルス感染のリスクに晒してしまうことが考えられ、対象者の安全をできる限り確保し、対象者やご家族の理解が得られる具体的な感染予防策が得られるまでは、研究開始を延期した。感染予防策を研究計画に追加・修正し、研究協力施設で対象者にワクチン接種の日時が決定したため、3月より研究のインフォームドコンセントを開始できた。2021年度は介入やデータ収集が実施できる見込みである。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度は感染防止策を徹底し、1つの施設の対象者のワクチン接種が完了予定の6月より介入及びデータ収取を実施していく予定である。また、研究の打診により、説明を聞いてくださることになった他の2施設に、緊急事態宣言が終了した時点で連絡・訪問し、協力を得られるよう依頼を行う予定である。 この3施設全てでの研究が実施可能かどうかと、最終的な研究対象者数を踏まえ、必要があれば更に研究施設を開拓していく必要がある。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルス感染拡大に伴い、介入及びデータ収集の実施を延期したため。2021年度に研究を実施するため、物品費(睡眠の測定器)、旅費及び人件費(介入の補助者)が大きな出費となる予定である。
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