末梢神経再生を促進させる人工神経導管の改良をするために、三次元バイオプリンターを用いた神経導管の作成を試みた。アルギン酸とナノセルロースを含有したバイオインクおよびゼラチンメタクリレートを用いて内径2.5mmの筒状の形状を造形することができた。造形した神経導管の細胞生存率を確認したところ、培養3日後までは生存性が減少していき50%程度となるが、その後は回復傾向が認められた。 次に、超音波刺激による神経栄養因子の発現変化を検証した。その結果、末梢神経再生における超音波治療の作用メカニズムの一つとして、脳由来神経栄養因子の発現上昇が関与していることが示唆された。
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