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2021 年度 研究成果報告書

筋性拘縮の発生機序に関わる分子メカニズムの探索と理学療法学的戦略の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 19K19795
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分59010:リハビリテーション科学関連
研究機関長崎大学

研究代表者

本田 祐一郎  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 助教 (40736344)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード筋性拘縮 / 線維化 / アポトーシス / ミトコンドリア / mfn-1 / drp-1
研究成果の概要

筋性拘縮の主病態である線維化の発生には筋核のアポトーシスが関与するが,その上流のメカニズムは明らかにできていなかった.一方,アポトーシスの発生にはミトコンドリア融合因子であるmfn-1の発現低下と分裂因子であるdrp-1の発現亢進に伴うミトコンドリアDNAの減少とこれを契機としたミトコンドリア膜電位の低下が関与するとされている.つまり,不動化した骨格筋でも同様の変化を発端として筋核のアポトーシスが生じると仮説できることから,本研究ではこの点を検証した.結果,不動化した骨格筋では仮説と同様の変化が確認され,これが筋核のアポトーシスを誘導し,線維化,ひいては筋性拘縮の発生につながったと推察される.

自由記述の分野

理学療法学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究成果とこれまでの自験例を照合した結果,不動状態に曝された骨格筋ではmfn-1の発現低下とdrp-1の発現亢進に伴うミトコンドリアDNAの減少によってミトコンドリア膜電位が低下し,これらの変化が筋核のアポトーシスを誘発することで線維化が生じることが明らかとなった.そして,この成果は筋性拘縮の発生メカニズムを解明するための一助になるものであり,これを応用すれば生物学的なエビデンスに裏打ちされた筋性拘縮に対する理学療法学的戦略の開発につながると考えられる.

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公開日: 2023-01-30  

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