研究課題
若手研究
手指の巧緻動作は日常生活活動に不可欠な要素であり、リハビリテーションの介入機会が多い能力である。巧緻性は3つの要素で構成されており、その中の一つに力の調整能力がある。力の調整能力を指標とし、つまみ力の静的な調整と動的な調整の双方を測定する巧緻性評価を開発し、その有用性を検討した。力の調整課題と既存の手指巧緻性評価、体性感覚との関連を相関係数を用いて検討した結果、機器の測定結果信頼性は確認できたが、体性感覚と既存評価との関連は確認できなかった。
作業療法
手指巧緻性の評価は要素で評価する必要性が求められており、その一手段として非常に有用であると考えている。力の調整能力のみではなく他要素との関連や、手指の機能解剖や操作戦略との関連を今後検討し、より巧緻性の捉え方・リハビリテーションの介入手段を明確化できると期待する。