心腎連関という面から長期的運動の心臓への効果について検討するため、慢性腎不全モデルである5/6腎臓摘出慢性腎不全ラットを用いて検討した。運動は5/6腎臓摘出慢性腎不全ラットの心臓ではにおいて左室線維化、レニン・アンシジオテンシン系構成タンパクの発現や酸化ストレスを有意に抑制した。 心不全モデルとしても用いられるDahl食塩感受性ラットの腎臓におけるミトコンドリア機能に対する長期的運動の効果についても検討を行った。運動は腎機能を有意に改善し、また脂肪酸β酸化酵素群、その転写因子であるPPARαとPCG-1α、電子伝達系複合体の腎内発現を有意に増加させた。
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