再生医療とリハビリテーションの併用により、運動機能が回復することの根拠を明らかにするために、胸髄損傷モデル作製後、ラットをトレッドミル群、遊園地群、対照群に分け、比較検討した。Basso-Beattie-Bresnahan scoresを術後2~8週にわたって追跡した結果、2種類の運動介入群ともに対照群よりも行動が回復した。また、神経細胞マーカーβ-Tubulinと、再生軸索マーカーGAP43の分布を比較した結果、2種類の運動介入群ともに対照群よりも損傷部のGAP43の分布が多かった。今後はGAP43の分布密度や神経栄養因子シグナル発現、脊髄伝導性を含めリハビリテーションの効果を検証する。
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