研究課題/領域番号 |
19K19825
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
趙 彩尹 東北大学, 医学系研究科, 助教 (70834654)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | リハビリテーション / 高齢者 / 虚弱・サルコペニア・認知症 / 身体機能 / 精神機能・QOL |
研究実績の概要 |
虚弱は、後期・超高齢者においてよく認められる老年症候群であり、要介護状態に至る要因として虚弱、転倒・骨折などの高齢に伴う疾病が5割以上を示し、虚弱後期・超高齢者の身体面・精神面に対する介護予防対策が緊急課題である。しかし、現在の高齢者運動は、運動強度も強く設計されたレジスタンス・筋力強化及びバランス運動などを組み合わせした介入が多く、虚弱後期・超高齢者が実施するには負傷と転倒の危険性が高い問題点がある。それらを解決には、虚弱後期高齢者と超高齢者に適した運動を考案し、身体機能及び心理・精神機能を改善する介護予防運動プログラムの確立が極めて必要である。 本研究の目的は、申請者らが考案・開発した新しい介護予防運動プログラムKohzuki Exercise program(KEP)を実施し、虚弱後期・超高齢者の身体機能と健康関連生活の質、認知機能などの精神機能への効果を検証し、KEPを新しい介護予防運動の確立へ繋げることである。現在は、研究への倫理申請登録は済んでおり、虚弱後期・超高齢者においてKohzuki Exercise program(KEP)を実施できるかを検討する予備研究を進行している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度に「虚弱後期・超高齢者においてKohzuki Exercise program(KEP)を実施できるかを検討:予備研究」を行うことで予定症例数は虚弱後期高齢者・超高齢者各20例であったが、虚弱後期・超高齢者の症例数が少ないため。
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今後の研究の推進方策 |
今後には介護施設内の広告・広報誌を改めて準備するなど、施設担当者と綿密に連絡を取り合い、予備研究の症例数を増やすことと共に、Kohzuki Exercise program(KEP)の有効性の詳細を明らかにしていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が生じた理由:初年度は、研究症例の募集及び登録、KEPの実施を中心にし、国際(海外)学会を参加し、世界動向の虚弱・フレイルの情報収集も行う予定していたが、症例数が少なかったことや国際学会の中止で参加できなかった。そのため、旅費と人件費が生じていなかった。 次年度使用額の使用計画:国内および国際(海外)学会への参加を計画しており、2019年度分と併せて執行する。
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