本研究では、虚弱後期高齢者(75~84歳)と超高齢者(85歳以上)を対象に年齢や身体状態に適した介護予防運動プログラムである「Kohzuki Exercise program(KEP) の効果検証することを目的とした。新型コロナウィルスの影響で、研究データが収集できない状況もあったが、KEPの効果を分析するため、収取したデータを中心に前後比較や群間比較を実施した。その結果、6カ月間のKEPは、75歳以上の虚弱高齢者身体機能と健康関連生活の質(HRQOL)の改善に有効であることが示唆された。HRQOL以外の精神機能の改善を有効にするには、6カ月間の介入より長く行うことが重要と考えられた。
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