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2023 年度 研究成果報告書

難治性疼痛に対する中枢-末梢同時電気刺激の有効性のトランスレーショナルリサーチ

研究課題

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研究課題/領域番号 19K19829
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分59010:リハビリテーション科学関連
研究機関福井大学

研究代表者

松尾 英明  福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 理学療法士 (60529387)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード神経障害性疼痛 / 経頭蓋直流電気刺激 / 経皮的末梢神経電気刺激 / リハビリテーション / 体性感覚誘発電位
研究成果の概要

本研究ではtDCSとTENSの同時刺激が難治性とされる神経障害性疼痛に有効であるかどうかを検討した。まず最初に、健常成人に対して、tDCS+TENS同時刺激による感覚機能および体性感覚誘発電位に及ぼす影響を検討した。同時刺激により様々なモダリティの感覚閾値の向上と一次体性感覚野の特定の皮質成分に変化を認めた。さらに、神経障害性疼痛を一側上肢に認めた中心性頸髄損傷2症例に対して、tDCS+TENS同時刺激による疼痛軽減、運動・感覚機能、体性感覚誘発電位の変化を検討した。2症例とも疼痛軽減を認め、それに伴う運動・感覚機能の改善と体性感覚誘発電位の変化を認めた。

自由記述の分野

リハビリテーション

研究成果の学術的意義や社会的意義

神経障害性疼痛は、長く続く強い痛みにより日常生活動作や生活の質に多大な影響を及ぼす難治性疼痛であり、有効なリハビリテーション方法は未だ不明である。様々な電気刺激療法は、非侵襲的で運動療法と組み合わせることが比較的容易である。運動療法と今回のtDCS+TENS同時刺は、神経障害性疼痛患者の疼痛症状と付随する運動・感覚障害にも有用である可能性がある。本研究では、tDCS+TENS同時刺激が神経障害性疼痛患者の疼痛症状に加えて、運動・感覚障害にまで作用しうる一つの治療方法となる可能性を示唆しており、今後のさらなる検証が必要である。

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公開日: 2025-01-30  

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