研究課題/領域番号 |
19K19838
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研究機関 | 県立広島大学 |
研究代表者 |
織田 靖史 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 助教 (50835080)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | マインドフルネス作業療法 / 精神科作業療法 / 終末期作業療法 / 感情調節困難患者 |
研究実績の概要 |
マインドフルネス作業療法の効果やその実施方法について,現在臨床において実施しているセラピストにインタビューを実施し,その結果をまとめているところである。途中経過であるが,現在のところ,導入時の困難事例に対する工夫や終末期など現在明らかでない対象に対する治療過程のモデルなどが明らかになりつつある。 今後,マニュアルの作成に向けて,今まで明らかになっていた内容の新たな疾患を持つ対象者での再検討,特に導入を中心とした治療過程でのセラピストの工夫,チームの内での情報の共有方法など,新たな視点からの知見をまとめ,臨床応用する際の重要なポイントをまとめていく。 現在のところ,精神障害領域を中心に臨床で用いられているマインドフルネス作業療法であるが,緩和ケアの領域など他の領域でも臨床応用がされており,症例報告レベルではあるが経験の蓄積がされつつある。また,訪問など地域の領域においても家族支援など新たな形での活用が用いられていることが分かっている。この場合の導入方法や実施方法の工夫などのポイントもインタビューにより明らかになった。 くわえて,臨床における問題点や困難事例に対する経験も蓄積し,今度の展開居つなげていくことができればと思っている。 具体的な方向として,導入時のPOP作りなどに本研究の知見をまとめていき,今後のマインドフルネス作業療法の臨床応用につなげていく。 さらに,一番の問題点として,セラピスト側の技量や不安感があることがわかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルスの影響などにより,当初予定していたインタビューが困難になったことが挙げられる。また,夏季の長期研修などにより予定が大幅に変更になったことも理由である。
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今後の研究の推進方策 |
今後は,インタビュー内容をまとめ,早期にマニュアルの試作版を作成する。3年目の臨床での試作を用いたマインドフルネス作業療法介入までには間に合うように計画を見直しており,臨床研究協力施設は増えていることから3年目以降の研究は予定通り実施できると考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症のために実施する予定だったインタビューなどの会議が中止になったことおよび学会が中止になったことが挙げられる。
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