研究課題/領域番号 |
19K19841
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
|
研究機関 | 岐阜保健大学 (2021-2022) 国際医療福祉大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
鈴木 啓介 岐阜保健大学, リハビリテーション学部, 講師 (50783750)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 糖尿病性末梢神経障害 / 糖尿病 / 運動療法 / 歩行 / 最大足底圧 / 音刺激 |
研究成果の概要 |
本研究は糖尿病性末梢神経障害合併2型糖尿病患者を対象として音刺激を用いた運動療法を実施した。介入期間は1週間とし、音刺激群には電子メトロノームを用いて自己快適速度のテンポから-10%にした音刺激の歩行を実施した。 介入前後の比較の結果、統制群は介入後に踵部の最大足底圧が有意に上昇した。一方、音刺激群では介入後に母趾部と踵部の最大足底圧が有意に減少した。両群の介入前後の変化量の比較では統制群と比較し、音刺激群は母趾部と踵部の最大足底圧で有意に低値を示した。
|
自由記述の分野 |
リハビリテーション科学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病性末梢神経障害合併2型糖尿病(DPN)患者は歩行中の足底面が床面と接触する際に生じる圧力(足圧)の上昇によって足潰瘍が生じ、足切断やADLの低下を来す。本研究の成果により自己快適歩行速度の-10%のテンポにした音刺激を用いた歩行運動を行うことにより、母趾と踵の最大足底圧を有意に低下させる結果は、DPN患者の下肢切断予防につながる可能性があり社会的に意義がある。また、現在までに足潰瘍予防として効果の示されている靴療法や装具療法とは異なる介入方法となり得るため学術的意義があると考えられる。
|