45名の産褥婦を対象に妊娠中および産後の腹直筋離開距離(㎝)腹直筋硬度(押圧に対する変化)を超音波にて測定した。妊娠中の安静時の腹直筋離開距離は、32週以降で3.4 ± 1.3 ㎝であり、海外の報告と比べて、少ないということが明らかになった。また、腹直筋離開距離を頭部挙上時、ドローインを行った際で比較し、腹直筋離開に対する有効な運動や腰痛との関係を検討した。妊娠時産後共にどちの運動が有効であるかは、個人差があることが明らかとなった。また、運動により腹直筋離開距離の変化量が多いことが腰痛の強さと関連していることが明らかとなった。
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