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2019 年度 実施状況報告書

足底知覚に基づいたダイナミック・タッチの有無が姿勢制御に与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 19K19855
研究機関大和大学

研究代表者

藤田 浩之  大和大学, 保健医療学部, 准教授 (70549766)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワード立位バランス / 足底知覚 / 同時収縮 / ダイナミックタッチ / リハビリテーション
研究実績の概要

足部からの知覚刺激を用いた足底知覚課題は立位姿勢の安定化や転倒予防への臨床介入として導入され,その効果が報告されている.さらに,近年の研究から脳卒中後の運動麻痺回復には,運動意図と感覚情報との比較照合プロセスによる「運動主体感」の獲得も重要な要素であることが報告されている.足底知覚課題の性質として,スポンジの硬さに関する硬度を探索・知覚し,自ら意図をもって適切な筋出力として運動を行うといった運動主体感が内在していると考えられる.つまり,足底知覚課題における立位バランスの改善は,硬度の弁別を行うことで積極的に足関節を動かしスポンジの硬度に関する情報を探索・入手し,知覚することでダイナミック・タッチとしての運動主体感を誘発し,足関節を能動的に動かし,知覚を向上させることで立位バランスの向上に繋がっていることが仮説として考えられる.しかしながら,足底知覚の向上がなぜ立位バランスの促進がどのようなメカニズムからもたらされているかについては明らかになっていない.そこで本研究はダイナミック・タッチの有無による足底知覚の向上がどのように立位バランスの促進に寄与するのかまた,課題における運動主体感の影響について臨床的根拠を明らかにすることを本研究の目的とする.研究期間は2019年4月から2021年3月の2年間とし,2019年度は準備および調査期間,2020年度は介入効果検証期間とする.現在,研究実施施設の研究倫理委員会の承認を得ており,データ測定を開始する段階に至った.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究倫理委員会の委員の変更により、倫理審査の承認に時間を要した。また、昨今の社会情勢方から当初、研究測定を予定していた研究協力施設においてCOVID-19の感染拡大により予定していた実験計測が、困難となったことから進捗状況はやや遅れている。

今後の研究の推進方策

昨年度は研究に要する機材などの準備を中心に行ったため、本年度より測定調査を開始する予定である。しかしながら、COVID-19の感染予防の影響より研究協力施設の測定実施が困難な状況であり、研究実施期間中の再開が難しい場合も危惧されるため、新たな協力施設の獲得や研課題期間の延長も視野に含めながら研究課題を推進していく。

次年度使用額が生じた理由

実施予定であった打ち合わせ会議が延期になったため旅費が計上できず、次年度の延期となった会議に計上予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 足底を用いた足底知覚の向上が姿勢制御に与える影響について2020

    • 著者名/発表者名
      藤田浩之 粕渕賢志
    • 雑誌名

      地域ケアリング

      巻: 22‐3 ページ: 79‐81

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公開日: 2021-01-27  

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