超高齢化社会を迎えたわが国において、加齢に伴う筋力低下 (サルコペニア) とそれに対する治療介入が注目されている。透析領域は高齢化が進み、透析中の長時間に及ぶ「安静・臥床」、さらに「低栄養」が筋力低下に関連することが窺われるが、詳細な検討は行われていない。 研究実施者は、これまで単施設のコホートで、サルコペニアを有する血液透析患者に対し、透析中に行うリハビリテーションや栄養療法の効果を検討し、両者の併用が有効であることを報告してきた。本研究では、一群の介入研究を多施設に展開し、実現可能性や一般化可能性を明らかにすることを主目的とした。
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