内容 本研究は,高齢者の排泄肢位において上肢を支持した排泄肢位が安楽なものであるか検証するものである.現在,地域在住健常高齢者を対象とした排泄肢位における安楽かどうかを判断する指標である呼吸機能等のデータ収集が終了し,データの解析中である。
意義・重要性 解析結果より上肢を支持した排泄肢位が有効であることを指し示す一定の結果が得られた場合,根拠をもって前方支持手すりや前傾姿勢補助手すり等の排泄環境の調整や動作指導が可能となる.結果として,高齢者の身体的負担を軽減し,安楽な生活行動を送ることに繋がる.また,長期的な目で見ると呼吸不全に伴う臓器へ負担が軽減することで医療費や介護費用の削減に寄与することが期待できる.
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