本研究の目的は,片脚立位の不安定化メカニズムを明らかにすることであった.本研究の結果は以下の3つである.①COPの前後方向制御が必ずしも前後方向のみの姿勢動揺制御に寄与しているわけでなく,左右方向の姿勢動揺制御にも影響していることを示していると考えられる.②前額面におけるCOP周波数の速波成分が時間経過とともに単調増加することが片脚立位姿勢の維持が困難になることに関連している可能性がある.③片脚立位において不安定な局面では筋シナジーの協調性を高めることで姿勢保持を図る間欠的な制御戦略を示すことが明らかとなった
|